AI( =人工知能 )の台頭
2016年3月、Google DeepMindが開発したAlphaGoという囲碁ソフトが、韓国のトップ棋士イ・セドル九段を4-1という圧倒的な差で破りました。そして、2017年5月には世界トップの柯潔九段を3-0で破りました。
長年、囲碁というゲームの複雑さから、コンピューターがプロ棋士を破ることは難しいと言われてきました。将棋においても同様です。しかし、近年ではトッププロでもAIに勝つことは難しくなっており、様々な分野でAI(=人工知能)が注目を浴びています。
AIによる攻略が最も難しいとされてきたポーカー界にもその波はやってきました。2017年、カーネギーメロン大学が開発した「Libratus」が、ヘッズアップで世界のトッププロ4人を破ったというニュースが世界中に流れたのです。
さらには、2019年7月、Facebookとカーネギーメロン大学が共同で開発したAI「Pluribus」は、6maxでもポーカープロを圧倒したというニュースがでました。「Pluribus」の評価についてはまだ定まっていませんが、これからも注目すべき存在であることは間違いないでしょう。
PokerSnowieの強さ
そして、そんなAIにポーカーを学ぶことができるソフトが市販されています。それが、PokerSnowieです。AIによるコーチング、トレーニングが年間$99から受けられます。その実力は、多くのプロより強いであろうと目されるほどです。
東大卒のプロポーカープレイヤーである木原さんが「Pluribus」のニュースを受けて、PokerSnowieについて下記のようにコメントしています。
そもそも、スノーウイーに勝ち越せる人間なんて、数億人のポーカープレーヤー人口のうち、せいぜい数百人、もしかしたら二桁、というのは既にほとんどのポーカープレーヤーが一致する意見です。
そのうえで、今回の実験に意味を見出すなら、せめてトップ100くらいに入っている人を集めないと。— Naoya Kihara⛅木原直哉 (@key_poker) July 16, 2019
PokerSnowieの使い方
PokerSnowieの登場で、ポーカー初心者が標準的なプレイ方法を学ぶことが簡単になりました。PokerSnowieには色々な機能がありますが、手っ取り早く強くなりたいのであれば「習うより慣れろ」。この一言に尽きます。
テレビでもおなじみの脳科学者・中野信子さんと、木原プロの対談でも同様の主旨が述べられています。
以下引用







PokerSnowie@キャッシュゲーム
Live adviceを見ながらPokerSnowieがどう判断しているかを確認します。
PokerSnowie@カスタム
特定のポジションだけを徹底的に反復する機能を活用すると、覚えるのが早くなると思います。
実戦との乖離
PokerSnowieのプレイラインに慣れると、実戦とは全然違うことに気付くことでしょう。それをもって、スノーウィーは役に立たないという人がいます。しかし、PokerSnowieの実力は先に述べた通りです。
スノーウィーは相手に付け込まれない戦略を取っています。これが標準的なプレイラインだということを理解してください。強い相手には、この通りにプレイするだけで十分です。相手がミスをしたときに利益が得られます。弱い相手には、搾取的戦略で臨みます。どれだけ標準的なプレイラインから乖離しているかを把握し、そこに付け込むのです。
各ポジションからのオープンレンジ、コールドコールレンジ、3ベットレンジ、3ベットコールレンジ、ポストフロップライン、これらを重点的にチェックします。
対戦相手があまりにもワイドにオープンしているのであれば、コールや3ベットするレンジをこちらも広げます。逆に、相手がタイトなのであれば、スチールの頻度をあげたり3ベットの頻度を下げます。
「何が標準的なのか」という基準を自分の中でしっかり持っていないと、相手にどうアジャストすればいいのかがわかりません。その感覚を身につけるのに最適なのが、PokerSnowieです。
スマホへの対応
ついに、PokerSnowieがスマホに対応しました。iPhone(iOS)とAndroid用のアプリがあります。いまのところ対応しているゲームはヘッズアップと5maxで、各ハンド開始時に100bbにスタックがリセットされます。将来的には、もっと多くの機能を追加する予定とのこと。
とりあえず、ヘッズアップや簡単なキャッシュゲームの練習になります。いつでも、どこでも、PokerSnowieと遊ぶことができるので、ますます勉強がはかどりますね。無料トライアルでも10日間、お試しできます。「CREATE YOUR FREE TRIAL ACCOUNT」から先にアカウントを作って、アプリをダウンロードしましょう。