エド・ミラーのポーカースクールに引き続き、その内容をさらに深化させた「エド・ミラーのエクスプロイトポーカー」が発売されました。
早速購入して読んでみたので、その感想を書いておきます。
ポーカースクールの次の一冊
ポーカースクールはライブキャッシュのマイクロステークスで勝つにはどうすればいいかという点に絞って、ポーカーの技術をざっくりと身につける本だったと思います。
それに対して、エクスプロイトポーカーはその一歩先を目指した内容となっています。
元々、ポーカースクールにおいて、次の一冊として「playing the player」と「How To Read Hands At No-Limit Hold'em」が著者によっておすすめされていました。
「playing the player」の日本語訳が「エド・ミラーのエクスプロイトポーカー」です。
しかも、エクスプロイトポーカーにおいて、「How To Read Hands At No-Limit Hold'em」の翻訳出版も近日中に予定と記述されていますので、これは今から楽しみです。
エクスプロイトポーカーとは?
ポーカーを勉強し始めて最初に身につけるのが、いわゆるABCポーカーだと思います。
「負けにくい」戦略と言い換えることもできます。
この戦略は弱い相手にはうまく機能しますが、上手い相手には簡単に搾取されてしまいます。
エクスプロイトポーカーでは、「勝つための」戦略を学びます。
基本的に、マイクロステークスのプレイヤーに上手い人はいないです。
すべてのプレイヤーに何かしらのリーク(弱点)があり、そこを突くことで搾取することができます。
TAG(タイトアグレッシブ)、LAG(ルースアグレッシブ)、フィッシュ(へたくそ)など、
マイクロステークスでよく目にするタイプのプレイヤーをどうやって適切に搾取するか、
その具体的な方法が詳細に解説されています。
プリフロップの3ベット戦略
この本で目からウロコだったのが、プリフロップの3ベット戦略についての解説でした。
プリフロップといえば、PokerSnowieやZeros、GTOソリューションなどのレンジを、
丸暗記したり、紙に印刷したり画像にしてデスクトップに表示して、
決められたとおりにプレイするという人が多いと思うのですが、
そもそも対戦相手のレンジ、相手がポストフロップでどういうミスを多く犯すのかという観点なしには、
自分のプリフロップ戦略を正しく決めることはできないという考え方は参考になりました。
まとめ
実は、「エクスプロイトポーカー」の中身は「playing the player」を読んである程度知っていたのですが、
やはり母国語である日本語で読めるというのは理解度において格段の差があるなと感じました。
あと、読書のスピードもやはり圧倒的に違います。
自分はポーカーの勉強法としてGTOを軸に学習しながら、実戦では搾取戦略でプレイするのがベストだと考えています。
搾取戦略を実行するうえでGTOを勉強していなければ、何が適切なプレイラインや頻度(バランス)なのかという把握ができません。
相手のリークやミスを正確に特定するのに役立つのがGTOだと思っています。
そこから適切に搾取するにはどのようにすればいいのか、
相手が戦略を修正してきたら、次に自分はどのように対応しなおせばいいのか、
それをエド・ミラーの著書シリーズで勉強しつつ、
GTOソルバーでノードロックなどを活用して研究していくというのが上達への道だと信じています。
というわけで、「エクスプロイトポーカー」おすすめです。
「How To Read Hands At No-Limit Hold'em」の翻訳出版が待ち遠しいですね。